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留学便り  2017年 GY8期生からのレポートをお届けします


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2019年留学便り NEW!


小島 あさぎ (教養学部2年/GY8期生)
留学先:マレーシア国民大学

常夏のマレーシアから真冬の日本に帰国してから早いもので三週間が立とうとしています。マレーシアでの生活は寒いという言葉とは無縁と思われるかも知れませんが、教室内も電車内もどこに行っても冷房強くかかっていて上着が手放せませんでした。私はこの留学で多民族国家での共生とイスラム教について学ぶことをテーマとしていました。しかしなかなか思うように、そのような内容の授業を多く取ることが難しかったのでしたが、マレーシアで生活をし、マレー人の友達と過ごす中でほんの一部ではありますが知ることができました。日本は単一国家であり、イスラム教とは馴染みが薄い国です。そのような点で正反対な国での約5ヶ月間は全てのことが新鮮で毎日新発見がありました。トイレにトイレットペーパーがなく、シャワーが冷水なことに驚いたことから始まり、帰国前日になってムスリムは重婚が許されることを知りました。振り返ってみると授業に講師は30分遅れてくるのはデフォルトだったり、バスや電車が定刻で来なかったり、構内を食べ物を持ちながら歩いていると猿に追いかけられるので注意しないといけないこと、など日本では考えられないような環境だったなと感じます。ですがフレンドリーなマレー人や一日5回町中に響き渡るお祈りの声などとても恋しくなります。半年という短い期間ではありましたが、様々なことが凝縮され充実した日々でした。この期間で学び興味を持ったことに対してこれから勉強し、体験を 経験へと位置づけていこうと思います。













堀口 友里 (教養学部2年/GY8期生)
留学先:ミドルテネシー州立大学(アメリカ)

やっぱりダメだ、留学生活に恐怖しかない行きたくない!!と言いながら頭を抱え、ベッドの上を転げ回っていた出発前日。そんな日から、早いもので6ヶ月が経とうとしています。私の留学生活における大きな課題は、授業ではなく会話です。日本にいる時から、「この英語で合っているのか?大丈夫なのか?」という考えばかりが先立ってしまい、うまく英語で会話することができていませんでした。話すこと自体はとても好きな私にとっては、話せずに無言が続く環境というのは苦痛でしかありません。それが私の留学に対する1番の不安要素であり、やはりその点で落ち込むことが多かったのですが、今は徐々に改善することができているように思います。友達に会ったら挨拶だけで終わるのではなく、そのまま雑談を始めて、前よりも踏み込んだ話題で盛り上がる。何気ない日常生活の一部ですが、これができるようになったことは、留学してよかったと思える理由の1つでもあります。MTSUの学生たちは国際色豊かですが、皆フレンドリーで、宗教や政治などの話も進んでしてくれるため、とても面白い会話ができます。日本語学科があるため、日本に関心がある生徒も多く、海外から見た日本を感じることができとても興味深いです。また、アルバイトしているわけでもなく、通学に時間をとられるわけでもない今の生活では、自分が自由に使える時間がかなり長くあります。その時間に、友人と自分自身のことについてお互い振り返ったり、アメリカと日本の文化の良いところ、悪いところについて語り合ったりすることがあり、この時間は私にとって大切な時間になっています。英語の向上を1番に考えて留学した私ですが、この考える時間を多く与えてくれるのも留学の良いところかなと感じています。最後にこれからアメリカ留学を考えている方、料理のカロリーが良い意味で予想を裏切ってくれることはありません!!殆どの大学のジムは無料で利用できると思われますので、最初から頑張って通うことを心からお薦めします。私は今必死に通っている最中です。手遅れな気もしますが…。








鏑木 瑞月(教養学部2年/GY8期生
留学先:西オレゴン大学(アメリカ)
アメリカに来て初めて人種差別に直面しました。日本にはほとんど日本人しかいません。だから今まで日本人という理由から差別を受けたことはなかったし、もうこのような問題は終わっているものと思っていました。しかし、違います。アメリカに来て驚きました。そこには多くの人種がいます。メキシカンアメリカン、アフリカンアメリカン、アジアンアメリカン、またアメリカにいる白人のほとんどの人が、様々なヨーロッパの血やネイティブの血が混ざっています。そして植民地主義、白人至上主義という歴史が今も差別問題として根付いてます。そこで私は初めてアジア人だからという理由からハイタッチを拒否されたり、同じグループに入ることを拒否されました。黄色人種の劣等感を感じました。もちろんみんながみんなそういうことするわけではありません。そのような体験は半年いて2,3回程度です。ですが、あまりにも衝撃的だったので多くの人に共有したかったのです。こういうことを学生のうちに体験できてよかったと思います。まず日本にいては絶対に体験できることではなく、これから国をまたいで仕事がしたい私にとっては越えなければいけない壁の一つでもあります。この留学生活はただ楽しいや辛いだけでなく、今までの私の考え方を見つめ直す機会でもあります。日本文化とは、アメリカとは、人種とは、さらに歴史や政治について話したいことは沢山あります。まだ約4か月留学生活が残っています。一つ一つの出会いや体験を大切にし、一回りも二回りも成長して日本に帰りたいです。










中居 智子 (教養学部2年/GY8期生)
留学先:カザン連邦大学(ロシア)

早いもので留学生活も折り返し、残り4ヶ月ほどとなりました。ヨーロッパや英語圏とはとは違うこの国ならではの癖の強さや、マイナス20℃を超す厳しい寒ささえも、今は慣れて楽しみながら充実した日々を送っています。
ロシアでは一部の若い世代を除き、ほとんど英語が通じません。「なぜロシアなのか。」多くの方が疑問に思うことでしょう。私はロシア語を一年半埼玉大学で学んでから留学に来ましたが、なんといってもロシア語を学ぶ学生は日本では少ないです。しかし、日々のニュースを見ていれば、ロシアという国の避けては通れないその存在の大きさに気づきます。日本とも古くから関係の深い国です。ソ連崩壊から26年。私のロシア人の友人たちはほとんどが新しい時代を生きる若い学生です。彼らと歴史や政治、日本とロシアの関係について話し合うたびに、日本人はこの国の過去に目を向けすぎなのではないか、将来的には日本ともっと距離が近くなることができるのではないか、と感じます。実際、この半年間でロシア人の日本への関心の高さには驚いてばかりでした。ここカザンには日本人がほとんど住んでいないこともあり、日本に関連することで多方面から声をかけていただき、高校で生徒たちに日本を紹介したり、日本語学校で授業をしたり、日本関連のイベントに出たり、先日は2018年「ロシアにおける日本年」を記念し、カザン大学の学長を訪問させていただきプレゼンテーションをしました。また、カザンのいくつかの合気道場にも毎週通い、学生以外の人たちとの交流も積極的に楽しんでいます。ロシア語に関しては、まだまだ話すのも聞き取るのも難しいです。残された時間でもっと勉強が必要だと痛感しています。私の留学の目標である、「ロシア語の習得はもちろん、それを経て生のロシアの情報からこの国とロシアからの世界の見方を知る。」というレベルにはまだまだです。今年はロシアの大統領選挙、そしてFIFAワールドカップも開催されます。今後ロシアがどのように動いていくのか、この時期に留学できていることに感謝して、勉強に励み、しっかり見届けてきたいと思っています。





渡辺 夏菜子(教育学部2年/GY8期生
留学先:アーカンソー州立大学(アメリカ)
アメリカに来て半年が経ちました。日本を出発する日、飲み物さえも喉を通らないほどに緊張していましたが、いざ来てしまえばなんとかなるもので、今では日本と異なる環境にもすっかり慣れてのびのびと生活できています。半年経っても、初めて見るものなど新たな発見があって面白いです。授業にも前期よりは慣れてきて、少し余裕を持って勉強できている気がします。もちろん、膨大なリーディングに追われていますが。私が留学での目標の一つに掲げているのが、自分を成長させることです。この留学で英語を鍛えるのはもちろん、積極性を身に付けることや多くの人と関わって色々なことを吸収することによって、今までの自分より一回り大きくなりたいと思っていました。半年が経った今振り返ってみると、その目標を達成しつつあるように思います。特に前期の授業では、初めてのことだらけで戸惑うばかりでしたが、積極的に教授に挨拶しにいったりイベントに参加したり留学生に話しかけたりして、消極的な自分がすぐに閉じこもりがちな自分の殻を破っていったつもりです。また、自分にとって大きな刺激の一つとなったのが、以外にも、冬休み中の長期旅行でした。おそらく、大学の外のアメリカ人の生活を間近で見たのが初めてだったからだと思います。本当に様々な人がいて「人種のるつぼ」というものを実感したし、黒人しか乗っていないバスに日本人二人で乗った時に感じた”アウェー感”は、日本にいる外国人など少数派となっている人たちはこういう思いをしているのかなと考えさせられ、忘れられません。この他にも、博物館で学んだり色々なものを見たり聞いたりして貴重な経験がたくさんできた冬休みでした。また、旅行中に現地の人と何度か話す機会があり、その時に自分の英語の成長を少し実感できました。残りわずか3ヶ月弱です。正直、今までの時間を振り返ると、やらないで後悔したことがいくつかあります。だから、今後は挑戦を恐れず、これ以上後悔を増やさないように、掲げた目標を思い出しながら密度の濃い3ヶ月にして行きたいと思っています。最後に、ASUは日本人が多く、そこが欠点に見られがちですが、日本人同士で経験を共有したり、同じ日本からの留学生として刺激をもらったりできます。また、毎月様々なイベントがいくつか開催されるので、勉強の息抜きに行けば友達を作る機会にもなるし、特に国際交流のイベントは外国の文化にたくさん触れることができる貴重な機会です。自分から行かなければ授業しかない日常ですが、積極的に色々なものに参加すればきっと充実した留学になります。さらに、ASUの人たち、特に留学生の対応をしてくれるオフィスの人たちはとても親切で親身になって拙い英語での話を聞いてくれます。私も授業のことで悩んでいて助けられました。唯一欠点は、日本とは違って近くに何もなくて不便、ということだけでしょうか。。。ASUに行くか悩んでる方、参考にしてみてください。。














佐藤 菜々(教養学部2年/GY8期生)
留学先:リール政治学院(フランス)

渡仏してから、早5ヶ月がたちました。ふと留学体験記を書くにあたって、もう半分も終わってしまったんだ、と感慨深い気持ちです。私がフランス行きを決めた理由には、初めは少し、英語に抵抗感があったから、違う言語で再出発したい!という部分がありました。実際、GYに入る前、最初のTOEICのスコアはGYの条件に満たないくらい低いレベルでした。しかしながら、留学が始まってみると、新しく学び始めたフランス語では、挨拶もままならないし、そもそもフランスの街中では、偶に、フランス語が話せないだけで接客を拒否されることさえあり、初めは一喜一憂してばかりでした。自分の考えの甘さに絶望して一日中伏せっていたこともありました。しかし、運がいいことに、隣に住んでいた日本人の友人から、他の留学生もいる旅行やパーティの誘いなどを受けて、フランス語も勿論のこと、今まで苦手だった英語ももっとチャレンジしようと前向きな姿勢に変わっていきました。やらないよりはやろう、出来ればもっとチャレンジしてみよう、と。これまでの半年を振り返ると、ここに至るまで多くの時間を無駄にしてしまったな、と感じるもここまで来るのには必要な経過だったのかもしれません。授業は、多くはフランス語のものを選びました。勿論、どれも理解するのに苦労をしますが、周りの留学生の助けを借りたり、同じ境遇の友人とお互い励ましあったりして、なんとか1セメスターを乗り切ることができました。また、授業の他にも外部での活動に積極的に参加しています。私の住んでいるリールには多くの大学があり、他大学には日本語学科が設けられているところもあります。そうした所の学生が作った交流サークルで、多くの現地人の友達を作ることができました。中には私みたいに英語が苦手な友人もいますが、それは問題ではありませんでした。お互いに言語を教えあって、楽しく会話することができています。未だに英語力、フランス語力が未熟で苦しい思いをすることが多々ありますが、ここまでの留学生活で打たれ強さ、チャレンジ精神が成長できた面だと思います。きっとあっという間に過ぎて言ってしまうであろう、残りの4ヶ月間、新しいものにもっと触れて、さらに楽しい生活にしていきたいと思います。





高木 望愛(教養学部2年/GY8期生
留学先:イリノイ大学スプリングフィールド校(アメリカ)
留学先を決め、留学に向けて準備をし始めてから1年以上がたち、アメリカに来て早6か月が経過した。振り返ってみると、必ずしも楽しいことばかりではないが、様々な葛藤や苦労のおかげで今があるのだと実感している。アメリカに来た当初は周りに圧倒されるばかりであった。自分が好んで選んだ環境ではあるが、私を含め日本人が2人だけの留学先、初めての自分がマイノリティであるという立場、そしてもともとはっきりとNOと言えない私は、ただただ周りに流され、自分の情けなさに後悔を何度もした。しかし、何もかもが経験したことのない世界はわくわくの連続である。「どうせ1年しかいないのだからどうとでもなれ」の精神で新しいことには積極的に挑戦し、様々なバックグラウンドや英語のアクセントを持つ人と触れ合う機会を設けた。その傍ら、今まであまり考えることはなかった日本に関しても考えさせられることがたくさんある。自分自身のルーツがどこなのか実感することが多い。そして、今学期には私が人類のるつぼと言われるアメリカで1番学びたかった人種に関して学んでいる。けして簡単なトピックではなく発言するのをためらうことも多々ある。だが、様々な国からの生徒が集まるアメリカだからこそ、より興味深いディスカッションが生まれる。私も日本代表として恥じないよう頑張りたい。残り約3か月間、周囲に左右されず、自分の留学を楽しみたい。正直まだ帰国したくない気持ちでいっぱいである。。











江連 佑華 (教養学部2年/GY8期生)
留学先:ネブラスカ大学カーニー校(アメリカ)

覚悟はしていたつもりでした。しかし「大変なことは必ずある。でもきっと何とかなるだろう。」と、留学前の私は留学するという実感がなく、なんとなくふわふわとした気持ちでいました。しかし、授業が始まってすぐに私は自分の甘さを実感することになります。授業中クラスメートが笑っていても一緒に笑えない、クラスメートの意見が聞き取れずディスカッションにうまく参加できない、なんだかクラスで自分が孤立しているように感じました。生活面でもうまく英語で会話を続けられず、アメリカ人の友だちを作るにも一苦労。毎日試験勉強や課題、予習に追われ図書館に引きこもりがちになりました。休日には他国からの留学生と旅行に行ったり、ホストファミリーと過ごしたりということはありましたが、現地の生徒や他国からの留学生、ホストファミリーとの交流と勉強のバランスが取れているとは言えませんでした。思い通りにいかないことが続いたことで、一時期はずっと気分が落ち込んでいましたが、自分自身と直面している問題に向き合う時間を意識的に作ることで、状況は少しずつではありますが、改善しているように思います。自分は何ができて、何ができないのか、どうして意見が聞き取れないのか、会話を続けられないのか、一日の時間の使い方に問題はないか?など自分の性格から問題の原因まで、細かく分析しています。そして解決するために何から始められるのかを考え、段階を踏んで最終的に解決できるよう、自分のできることから少しずつ実行することを心掛けています。まだまだ問題の解決には遠く、生活をする中で新たな問題も出てきてはいますが、少し前の私なら「できない」という現実にただショックを受けるだけでした。しかし小さな目標をたてて1つ1つクリアしていく、その過程を今は楽しむことができています。これまでの半年間を振り返ると、楽しい思い出よりもつらい、悔しい思い出のほうが多かったように思います。しかしアメリカに来なければよかったと思ったことは一度もありません。留学をしなければ、これほど言葉の難しさや、うまく伝えられないことに対するもどかしさを感じることも、未熟な自分と向き合い少しずつ困難を乗り越えていくことの大切さを実感することもなかったと思います。留学期間は残り2ヶ月半になりました。もうあと少ししかないとは思いません。2ヶ月半でどれだけ成長できるか、ただそのことだけに焦点をあてたいです。そしてネブラスカ大学を発つときに「やりきった」と思えるよう、1日1日を大切に過ごしたいと思います。






末廣 珠季(経済学部2年/GY8期生
留学先:トーマスバタ大学(チェコ)
Dobry den! 皆様こんにちは!私は今、チェコ共和国という国で留学中です。チェコというと日本人にはなじみが薄い国ですね。イメージ的に遠いし、行くのはちょっと、、、、と思っている方も多いと思いますが、大丈夫!チェコ人は日本のことを良く知っていて、日本が好きな人も多いんです。そんなチェコで、私は経済系の授業を取っていますが、これがなかなか難しい!私のいるトーマス・バタ大学はヨーロッパからの留学生が多く、彼らのほとんどが修士課程なので、用意されている授業もほとんどが修士生用のものです。日本人の学部生にとっては毎日授業について行くのでやっとです。けれど、教授陣も熱心で優しいのでなんとか乗り切れそうです。そして、最後に、チェコのことについてちょこっとお伝えします。チェコにはあまり日本人がいません。きっと、埼大の協定派遣校のなかでもホームシックのなりやすさはピカイチでしょう。アジア人が少ないのでかなり街で視線も感じました。そんなちょっとずつの積み重ねで私も日本が恋しくなりますが、チェコ人に「日本から来たよ!」というとみんなすごく喜んで興味を持ってくれます。確かにチェコ人は取っつきにくいしと感ることもあり、日本人にとってはチェコという国は住みづらいかもしれません。人が居心地の良い場所を出て行くことはちょっと勇気が要ることですよね?でもそんな「居心地が悪い」ところでちょっと勇気を振り絞って一年過ごすこと、それは形を変えて自分の人生の大きな糧になるんじゃないかな、と思っています。長くなりましたが、残りの留学生活の4ヶ月間、日本と私を好きでいてくれる人たちと一緒に楽しくやって参ります!Ahoj!











内田 涼子 (教養学部2年/GY8期生)
留学先:アーカンソー州立大学(アメリカ)

ASUに来て約1か月が経ちました。自分の未熟な英語力に失望したり、周囲の会話についていけず劣等感を感じたりと様々悩むことがありましたが、失敗から多くを学び大きく成長した1か月になりました。わたしの留学の目的はジェンダーや女性史を学ぶことです。専攻は国際開発論なのですが、自分はジェンダー論にも興味があり、留学先では自分の興味のあることをおもいっきり学びたいと考え、いまはジェンダーづくめの毎日を送っています。埼大でもすこしジェンダーの講義を履修していたのですが、アメリカで、そして英語で学ぶと日本語とは少し異なった考え方や価値観を知ることができてとても面白いです。授業ではディスカッションやプレゼンをする機会が多く、様々なバックグラウンドを持つ生徒と意見や体験を共有できるのが魅力です。先日は、「もし自分と反対の性になったら」というテーマでディスカッションを行い、アメリカと日本で期待される女性像の違いを知ることができました。授業の予習などに追われて忙しい毎日ですが、日本では経験できない学びに心を躍らせながら日々楽しく過ごしています。1セメスター留学を選んだわたしには残り3か月ほどしか残されていません。旅の恥は掻き捨て。引っ込み思案な自分を捨てて、様々なチャンスを積極的に利用して、胸を張って楽しかったと帰ってこれるように一日を大切に過ごしていきます。





前島 怜美(教養学部2年/GY8期生

留学先:シドニー工科大学(オーストラリア)
7月末、冷たい風が吹く冬のシドニーで私の留学生活は始まりました。1セメスターだけの留学は4ヶ月半という短さを感じさせないくらい充実した毎日でした。まず、経験や行動の幅を広げるきっかけとなったのが、授業+αの活動です。私は主に、オーストラリアの先住民アボリジニと社会問題であるfood wasteについて学びました。単に講義やディスカッションだけでなく、フィールドワークも行いました。アボリジニはオーストラリア全土に(もちろんシドニーにも)住んでいて、今も共存しています。地名や建物等の名前にアボリジニの言語が使われていることは多いです。実際にアボリジニの文化が感じられる場所へカメラを持って出掛け、彼らにインタビューをした時は、机上の勉強では学べない、生の声の重みを感じました。またfood wasteについてリサーチをする中で、世界初の無料スーパーとして海外からも注目を浴びるOzHarvest を知り、初めは客としてその後はボランティアスタッフとしてフードロスを減らす活動に取り組みました。ここでは貧富、年齢、職業、国籍、様々なお客様を相手に一対一で会話しながら応対しました。ボランティアスタッフの中で日本人は私1人だったのでその環境も貴重でしたし、オーストラリアでこんなにもの多民族共生・多様化を成し遂げている社会・人々は寛容で素晴らしいと感じました。オーストラリアはよそから来た者にもとても好意的な国でした。バリバリのオーストラリア訛りで困っていると話しかけててくれて、お礼を言うと「No worries (You’re welcomeの意)」「グッダイ(Good day)」がお決まりで、その笑顔と優しさに心温まります。そんな優しい町の人たち、家に招いたり遊びに連れていってくれるオーストラリア人の友だち、ボランティアで会った人たち、隣の大学の学生たち、同じ寮で過ごした友だち、ワクワクする授業をしてくれた教授、素敵な人たちに恵まれ、ここで留学して本当によかったと思える充実した経験となりました。





 




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